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イベント

講演のこと

2023年12月15日

11月・12月は地域のことでお話をさせて頂きました。

今週は代々木公園の隣で
『都市公園制度制定 150周年・指定管理者制度20年』の講演会。
沼津中央公園で3年間、企画と運営を行っている定期マーケット“週末の沼津”について。
聞いて頂いたのは全国の行政の方。

かつてカナダ生活から日本に戻り素敵な公園が禁止だらけの標識でやれやれと思ったことを思い出し、お話をしながら不思議な感じでした。
なぜか、沼津中央公園がこうして注目をして頂いていることに感謝です。

11月末は静岡新聞さんの「サンフロント21懇話会」にてパネルディスカッション。
東京大学の中島先生の講演のあと、沼津市長の賴重さんと公共空間活用などのディスカッションをさせて頂きました。

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1366174.html

中島先生の講演テーマは“アーバニズム”。
「人が都市をつくり、そして、その都市が人をつくる」
というお話。
先生のいろいろな著書も勉強し読ませて頂きましたが、八百屋は街にとってどんな存在であるべきかを再認識しました。

11月中旬は静岡県さんの企画をオンライン講座で
「八百屋的関係人口創出事例」についてお話をさせて頂きました。

https://www.facebook.com/numashincompass/videos/300721352849312?locale=ja_JP

個店こそが街の魅力をつくるということを。

こうしてお話をさせて頂くことは、
いろいろと整理ができ、またこれからの時代に向けて地域と八百屋の有機的な関係を模索できることが有難いです。

カテゴリ: イベント 19:40

200年前から教わったこと

2023年12月12日

伊豆の国市 韮山の代官・江川家の200年前の食を再現し、アレンジする取り組みのお手伝いをさせて頂きました。
日本で初めてパンを製造した江川家、まずは江川邸に残る資料を研究をされている先生からお話しを聞きくとびっくり。

200年前というと質素な食を想像していましたが、今と変わらない食材、また伊豆中に野良牛がいたり、それとこの食材なんなんだろうと、好奇心がどんどん高まっていきました。

江戸時代の祝いの席で食べられていた食材をリストアップ。

これをもとに、再現を和食の耕心庵 次五ゑむアレンジを中華の華味さん。

【利用して頂いた野菜】
シャドークウィーン
バターナッツかぼちゃ
ひもなす
たもきだけ
きくらげ
ジャンボ落花生
蓮根
ごぼう
紅あずま
ミシマサイコ

↓華味さんのアレンジです

江川邸で試食会も行い、REFSのスタッフにも華味さんのサポートを少ししてもらいました。
(仙台出身で移住をし8月より入社をしたメンバー。なんと高校生の部活でパン コンテストにここに来たとの事。時を経ての縁が嬉しかったです)

この取り組みを通じて、時が経っても変わらない伊豆の普遍的食文化の価値、豊かな資源を再確認できました。
お店にレポートの冊子がありますのでよかったらお持ち頂き読んでみてくださいね。

□富士箱根伊豆国際学会
https://issfhix.com/eastasia-food/

カテゴリ: イベント,未分類 00:19

干物品評会を開催しました。

2022年6月19日

調整に3ヶ月間、開催1ヶ月前に公開できる情報が固まり、理想のカタチを現実的に詰める作業。

地域の取り組みは、過去のチューニング、近いミライへの合意形成、当日に向けての細かい調整。
はじめての風景をつくる作業は丁寧に丁寧に。
(この感じ、9年前のTHIS IS NUMAZUの1回目に似ているなと)

1週間前のクラウドファンディングは無事に達成率118%!

この時点でホッとしそうになりましたが、気をひきしめて。

直前1週間は
雨の状況と、会場を使わせて頂く魚市場のセリが終わってから会場に入れ設置スタートという超難易度の高い設営のための準備。
緊張感。

当日の10時。無事に開始!

こんな風景が出来あがりました。

会場の風景を眺めながら無事に企画がカタチになった時、デザインを担当されていた戦友のような津賀さんから、

「1カ月前の会議の時、本当にできるんですか?と質問されて、出来る!と言い切ったけど、本当にできちゃいましたね」
と、声をかけられ涙がでるぐらい嬉しかったけど、
泣いている暇もなく次から次へと想定外のことが。

品評会は、審査員の方の鋭い眼差しに応えるようバタバタと。

企画の段階で、果して、鯵と塩だけの素材で、この品評は成り立つか?
と不安な声もありましたが、審査員の方はその味の違いに真剣に評価しているのを見ながらこれもホッと。

審査が終わったあとの、分けとく山の野崎さんのお料理のデモも無事に。

物販も静岡の美味しいものが集まりました。
干物もたくさん販売。完売も!
よかった。
加倉水産さんも大人気。

ワークショップは、現地とインスタライブで。

担当はサスカワ内俊水産の内村さん。ご家族でプログラムを組み立てて頂き、奥様やお嬢さんもサポートするのを見ながら、なんだかいいなぁと。

沼津ひもの会の会長さんもお孫さんも来られり、他のメーカーさんもお子さんが手伝いに来られたりと。

企画会議の時に
干物業界に対して悲観的な意見が出たり、冊子をつくる時の取材で「私の代で干物の生産は終わりにします」と仰る方もいたりしましたが、この取り組みを通じて、みなさん干物づくりに心底誇りを持っていている事を知り、そして家族もそれを心から応援をしているんだなと、当日再確認でしました。

そして品評会の結果は、実行委員長のヤマカ水産の小松さんがグランプリを。
メーカー名を隠し忖度無しの結果でした。
委員長的にグランプリを取ってしまい気まずそうでしたがw

この4ヶ月間、裏方として干物の取り組みに関わり、原料の仕入れの事、加工の事、流通の事、ニーズに無理に合わせなくていい事、産地化としての強みの事。いろいろ勉強になりました。

今回の経験もしっかりと地域の取り組みや八百屋業にも活かしていこうと思います。

カテゴリ: イベント 16:19

干物品評会のお手伝いをしています。

2022年4月28日

かつて沼津は300軒の干物のメーカーがあったようです。
現在は60軒。

魚離れ、原料の不安定供給、干物の価値が伝わらない、、、
様々な要因があるなか、今できることから動きたいと干物屋さんから品評会を行いたいと昨年の相談を受けました。

そんなことから5月15日(日)に沼津魚市場で『沼津ひものファン感謝デイ』が開催することになりました。
品評会は干物メーカー9社が【 塩だけを使い干した鯵の干物のみ 】を出品。変化球なし、直球の素材で。

審査員長として東京から食文化を築いてきた和食のパイオニア・分けとく山の野﨑さんにお越し頂きます。
あと7名の審査員は沼津から酒蔵の杜氏であり社長である高嶋さんなどに評価をしていただきます。

干物品評会の審査員の方の結果を予想しながら、品評会の干物を炭火で焼き食べ比べ、マーケットで販売している空豆とか白あわび茸とかも焼きつつ、山葵とかをつけながらべアードビールや白隠正宗の日本酒や沼津蒸留所のジンを飲んだりできる最高なイベントも同時開催です。

クラファンも挑戦中です!

事前予約的に品評会の干物の半身セットの購入をして会場に来られるのがおすすめです。

https://camp-fire.jp/projects/view/573046?list=search_result_projects_popular

初めての取り組み。
いやぁ今回は、調整をすることが多くほんといろいろと勉強させて頂いています。

はじめ、干物屋さんの一部の方から、そんな味が変わらず取り組みが成り立つか?
という質問があり、まずは様々なメーカーさんの干物を食べ比べてみましたが、これがまた面白いほど違いがわかり、そこからのスタートでした。

出品のメーカー9件に取材に行き、はじめはwebで公開をと思っていたのですが、とてもいい内容になりそうで冊子を制作することにしました。

制作をしながら、そうかぁ、なるほどなと思ったのが、干物屋さんが意外と近隣の他のメーカーさんのつくり方を知らなかったこと。
まぁ確かに、同業者に技術はあまりオープンにしませんよね。

なので、今回はとても小さくですがとても大きなきっかけになるような気がしています。

会議では干物業界に対して悲観的なことを言われた方も、個別に取材に行くと、干物愛がすごかったのも印象的でした。
今までいろいろやってきたが故に課題が解決しないこの現状をしっかりと諦めないといけないと思ったのかもしれませんね。

そんな感じで水産業界の方とこの5ヶ月、激論を交わして干物の未来を僕も考えさせて頂いております。

そして流通の人間として思ったのが、つくり手の想いがしっかり伝わる売り場をつくる大切さ。
単なるモノでなく物語も伝えながらその価値に気づいてもらう愛が溢れる売り場。
野菜も魚の加工品も一緒だなとしみじみ思い、
REFSでも干物の販売をしたくなりウズウズしていますw

そんなかたちで、『沼津ひものファン感謝デイ』なんとかカタチになりそうです。
魚市場でのイベントの運営は6年ぶり、ライジングサンマフェスティバル以来。

きっと素敵な風景が港で楽しめるはずです。
5月15日、沼津港にぜひ美味しさを愉しみに遊びにきてくださいね。

カテゴリ: イベント 19:52
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