しおり

長野と山梨の生産地へ

長野と山梨の生産地へ

2018年7月1日

長野の松川町に行くことなったので、寄り道して佐久穂の生産者のみなさんに会いに行ってきました。

しかし、長野も広い。
約2時間半離れたこの2地域も文化もまたちょっと違う感じでした。

佐久穂の “のらくら農園”へ。
まず思ったのが、すっごい涼しい!!

標高約1000mの農場は、今の時期に春菊、スナップえんどうがあったりと、ほんと驚き。
畑がとても綺麗で、野菜も綺麗な理由を聞いているとその背景のことになりました。
作業や出荷など詳細な日ごとのスケジュールも年間で決められること、農場経営のことなど代表の萩原さんの実行されていることビジョンに圧倒され、頷くばかりの時間でした。

萩原さんは千葉県出身。
埼玉の農業研修後、夏に佐久に来たら気にいり、約20年前にこの農園をはじめられたそうです。

のらくら農園、約10名のみなさん。

みなさん、目がイキイキ。
地元の方で萩原さんの想いに惹かれて働かれている方、土壌を数値化し元素記号を使い会話をする農場経営を学ぼうと全国からも研修にも来られているそうです。

時間があまりなく全ての畑は見られませんでしたが、美味しい野菜を見守るプロの集団。
八百屋でも自信を持って野菜や加工品をお客さまにご案内できるとまた確信ができました。

そこかから車で約15分。
トマトの生産者、佐久穂とさや農園にも行ってきました。

路地のトマトが終わる8月中旬頃から10月ぐらいまでとさや農園のトマトが登場する予定です。

とさや農園の土佐谷さんは新規就農4年目。
沼津出身で、実は元JA職員さん。
JAにいたころからもREFSにお越し頂いてました。
こうして夢を叶えて、本当に美味しいトマトをつくる土佐谷さん。

いろいろ質問をしましたが、なぜこの土地を選んだのか?
ということも改めて聞いてみました。

冬は寒くて作物ができない場所。
暖かい静岡でなく長野の佐久だったのか?

答えは、出会った人にあったようです。

そして、最後の訪問地は山梨の都留市へ。

お酢をつくる戸塚醸造店へ。
移転をされている最中、外側は工事中でした。

戸塚醸造店は日本でもわずかとなった製法でお酢をつくります。
山形県の有機栽培のお米のみでお酢の原料になる酒造りの工程から一人でつくる戸塚さん。

シンプルな素材、シンプルな作り方。

元銀行員の戸塚さんは担当になった醸造所に31歳の時に入ることに。
5年間働かれ、事業継承をし戸塚さんが経営をすることになったそうです。

血のつながりでなく想いで事業を継ぐこと。
これからの日本の食文化を守るために戸塚さんみたいな事例が増えていく事は、解決していくために希望の形だと思います。

大手メーカーでは酸素を入れ発酵をさせると、早くて8時間でお酢は商品として作れるそう。

戸塚醸造店は約1年以上をかけてつくります。

「ろ過」という作業をおこなわず、時間をかけて雑味となるものが自然に沈むのを待ちます。
香りと旨みを残す製法。

お話を聞いていると生産するというより、酢酸菌を見守り環境をつくる人、そしてこの地域に適した菌を残していく人という印象を持ちました。

事業継承から13年、また新しい挑戦をされていました。
拠点を山梨県の上野原から都留へ。
富士山の伏流水が豊かなこの土地に移転してのお酢づくり。

水の豊かなこの地域、戸塚さんの取り組みも循環しこの地域も有機的に面白くなりそうな予感がしました。

カテゴリ: 仕入奮闘記 11:01

コメントはまだありません

No comments yet.

コメントのRSSトラックバックURL

Leave a comment