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週末の沼津を終えて

週末の沼津を終えて

2020年12月7日

1ヶ月間、沼津中央公園で開催した『週末の沼津』、無事に終了しました。

終わったあと、片付け、報告書、事務処理などをしていたらあっという間に1ヶ月が経ってしまいました。

これからの沼津にあってほしい風景をつくること。
この取り組みを通じてそんなキッカケが出来たかもしれません。

運営の大前提、
たくさんの人には来てほしいけど、密になる集客をしてはいけない。
ほんとほんと難しいバランスでした。

感染状況など確認をしつつ派手な発信をしてなく
毎週毎週、お客さんが来て頂けるかドキドキ。

PR不足や直前に告知をするな、などなどSNSでご指摘も頂きましたが、
そんな声を実行委員会のメンバーでグッと堪えながら、状況に合わせてチラシを追加し配ったりと地味な方法で集客をし
多くの方にご来場して頂きながら密も防げました。

1ヶ月かけ、最終日に当初描いた理想の公園の利用の風景が、その絵通りの風景になりました。

このマーケットの目的の一つに街中にないコンテンツを今後、根付かせるためのきっかけをつくること。

自分がなんとしてもやりたかったのが、マーケットに鮮魚を販売する風景。

駿河湾で朝とれた魚が、港からすぐの街中で買える幸せ。

何件も魚屋さんに依頼をしつつ可能性のあった戸田漁協さんには冷凍の魚ではなく、他県で水揚げされたものではない、朝に駿河湾でとれた魚をなんとか販売してほしいとお願いしをし、実際売れるのか?という不安も頂きつつ未知な場所での出店をして頂くことになりました。

実際に鮮魚を販売している光景、“週沼”をやっていて、実は一番胸がつまった瞬間でしたw

その他、いろいろなジャンルのお店にもご出店して頂きました。

パン屋さんには人気のお店にも何店舗も出店して頂きました。
断られても趣旨をしっかりお願いを繰り返し出店して頂いたり。

アウトドアのブランドには2件。
コロナが流行する前、バーで出会った方から沼津発のアウトドア道具のブランドを立ち上げることを聞き、また知人がアウトドアブランドを始める準備をしていることも聞き、その2件の方に販売のデビューはこの週沼でお願いしたいと依頼。
なんとかプロダクトなども間に合い、とてもいい感じでした。

農産物は、大中寺芋の会さんや自然薯の会さんなどにも参加して頂きました。

自然薯の会さんには3日間出店して頂きました。
とろろ汁が絶品。

ご年配の方がメインで出店。
物販の自然薯や、とろろ汁の美味しさが伝わってなかったので、実行委員のメンバーでちょっとづつお店のディスプレイや看板を設置させて頂いたりと勝手にリブランディングを。

このマーケットで一番美味しかったのは、とろろ汁という方も多く、
自分も10杯はとろろ汁を食べた気がします。

伊豆自然薯のファンが多くなったようです。

会場の設計デザインも、短時間の企画期間で施工含めてかなり不安でしたがなんとか間に合いました。
気合を入れた会場のセンターにあったドリンクカウンターは、それぞれの週、4件のクラフトビールのブルワリーに出店して頂き出店者のみなさんにも好評でした。

このカウンターは会場横のあゆみ橋の下で2週間かけて製作。
『N』のマークなど鉄部分は新仲見世商店街の撤去したアーケードの廃材などを利用。

密になりそうな時は、河川敷に人を流そう!
かつて沼津自慢フェスタでとった作戦を今回も取る事に。

公園と河川敷の場のつながりをつくるため導線の橋部分にカウンターを設置しました。

しかし、なかなか密にならない。
なかなか使ってもらえない。

最終日、このカウンターを多くの方が使う風景が!
作ってよかったと、静かに喜ぶ製作チームメンバー。

使った方からは、いつも設置してほしいという声も頂きました。

マーケットに合わせて、公園の使い方をあれこれ試してもみました。

公園の利用されていない場所の使い方も提案。

利用して頂ける方も何組かいました。

なんか嬉しいですね。

今回はパレットが活躍。
様々なところで利用しました。

特にこの店舗横のカウンター。
とてもいい感じでした。

108個のパレット。
重かった。

僕も率先して移動させましたが、、、見事に腰を痛めましたw

今度これらのパレットを使うときがあるようでしたら、フォークリフトを用意すべきと心から思いました。

やってみると、本当に必要なものが浮かんできますねw

地域にあるものを活かすということでは廃校になった学校にあった物の活用も。

ピアノ、、、
重くて移動がほんと大変。

でも設置する価値ありですね。

卓球台は、はじめ台を塗ろうかと検討してましたが、そのままでレトロな感じが公園になんかしっくりと。

これからの沼津中央公園利用の可能性を確認のために、許可を取り少し
の時間フェンスを実験的にはずしてみました。

隣接する店舗と駐車場のエリアの一部分。

公園付近の店舗にメリットが出てきそう。
公園を利用する方にとってもとても使いやすそうでした。

都市公園法も変わり、これからの使い方。
安全に、使いやすく、心地のいい場にするためにクリエイティブさが重要になりそうですね。

そして公園はみんなのもの。
法律で決められてても、やはり地域のみなさんで使い方のルールをどうつくるか、
その調整が本当に大切だとつくづくと感じました。

これからの公園を考えるうえで、3週目のスケートボードの週は象徴的な週でした。

コロナの影響で5月など中央公園のスケートボーダーが増え、
そして近隣の方からの騒音などのクレームも増えたようです。

公園の近隣に住む方にとっては静かに生活をしたい。
公園を使うスケートボーダーのみなさんは、この聖地と言われる場を活かしたい。

そんなことで、トークライブでは、普段利用するスケートボーダーのみなさんと、公園を管理するお役所の方も来られて意見交換もできました。

見た目、怖そうなお兄さんたちもいろいろお手伝いしてくれました。
朝、掃除をするスケートボーダーのお兄さんたちの会話。
「俺たちくる前に、おばちゃん達がここの落ち葉掃除をしてたんよ。毎日やってるんだって、やばくない。有難いよね」

という内容を遠くから聞いて、なんかこういうパブリックマインドを持った方々の蓄積と掛け合わせが地域の力になるんだとしみじみと。

そしてこの週の土曜日、実はマラソン大会が行われる事になってて公園の占用許可の申請が出されていることが1週間前に発覚。

この週のオーガナイザーを担当した度会くんがスケートボーダーだけでなく、ランナーに楽しんでもらえる設え
の変更に見事に協力してくれました。
大会の運営者の方にも諸々変更をして頂き、無事に共存のカタチに。

妥協点を受け入れ、再構築すれば、自分たちが思いつかなかった新たな価値をつくることができるんですね。

そして6年前に公園の使い方をばじめて模索した
自慢フェスタの時を思い出しました。

バーテンダーの橋本さん、空間デザイナーの藤原さんと市役所の職員さんと心地の良い公園を考えたこと。

あの時は都市公園法的に公園内で営業して利益を出したり、お酒とか出すのものなかなかハードルが高かった。

時が経ってもやっていることは変わらず時代がついてきたなぁとw

また5年前、遊具メーカーのコトブキさんと移動遊具を中央公園に置いた実証実験を思い出し、また遊具を置いてほしいという声からずいぶん時間が経ってしまったけどまた久しぶりに遊具が置けたなぁと、中央公園でかつてやったことが今回のつながっているような気がしました。

『大切な場所に、新しい暮らしを』

ご協力して頂いたみなさま、本当にありがとうございました。

今回の『週末の沼津』の一つ一つの光景が少しづつ日常になったら、とても素敵な街になるはず。

引き続きみなさま、よろしくお願いします!

今後は、
12月・1月・2月はオンラインマーケット。
3月は狩野川 風のテラスでマーケットを開催します。

狩野川沿いの新しい風景も見られるように、準備をしています。楽しみにしていてくださいね。

カテゴリ: イベント 20:15

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