先日、長野へ。
行きたかった所を駆け足で巡ってきました。
昨年の12月ワールド・ラグジュアリー・ホテル・アワードのスキーリゾート部門ではじめて日本の宿が世界一になりました。
それまではこの部門ではアメリカやカナダの大型のホテルが世界一になったようなのですが、調べてみると普通の旅館。
東京や福岡など大型ホテル3軒が別部門で国内一に当たる賞を受賞したようですが、国内で世界一に輝いたのはこの旅館だけ。
謎・・・
ということで、
白馬のしろうま荘へ。
ラグジュアリー=ぜいたく・豪華
と、どんなラグジュアリーな旅館なのかわくわくして到着。
外観、そして部屋もある意味普通の落ち着く宿。
ある意味衝撃的。
そしてますます謎は深まる。
なぜラグジュアリーな宿で世界一になったのか。
そんな混乱している時、女将さんから料理の事をお話して頂きました。
一見すると素朴に見える料理は
白馬豚、しいたけとわさびの佃煮、女将さんが育てた野菜を使っていたり。
「もともと農家だったので、地元にある食材や自分たちで作ったものを使うんです。」
最後の味噌汁では
「この日は暦的にも一番寒い日だったので、野沢菜を干した“干葉”と酒粕の入った味噌汁です。これはとても温まるんですよ」
との説明。
食事を食べ終わった後、ほっこりでした。
他の席をを見渡してみると、外国人のみなさんも浴衣を来て佃煮をつまんでいる。
どこの国に行っても同じものしか出てこないより、これはととても刺激的だろうなぁ。
接客もとても親切で相談にのって頂いたり、とても綺麗に掃除がされている。
さりげなく山口 晃さんやジミー大西さんの絵が飾られたり。
女将さんが
世界的に見ても、表面上の豪華さにあきてきて、そこにしかない物を贅沢と思うようになったんですかねぇと、
いやぁ勉強になりました。
次の日は小布施へ。
この街は栗と北斎で有名な街。
蔵を改築したお店が多くある。
栗のお菓子の小布施堂や、ジャム屋、酒蔵、寒天屋などをめぐる。
15時に着き18時には街を出なくてはいけずショートステイ。
実はとてもお腹がすいていたので、
「お食事的なものはありませんか」
とお店で質問をしてたけど
お腹に入れられたのは甘いものと日本酒、ワイン。
行きたかった、蔵部という「寄り付き料理」のお店は時間が合わず、断念。
街を歩きながら長野の食を考えてみると、
この時期に畑には野菜はほぼなく、使われる食材は雪が降る前の物が多い。
限られた食材で独特の世界観を作るこの地域ってすごい。
そんな事を考えながら、静岡の事を考えていると食材的にも非常に恵まれているなぁと。
雪の降らない畑があり、路地の野菜でも45種収穫ができること。
長野では、ある資源を有効にそして付加価値をつける事。
いい刺激になりました。